連盟内でHotな拡張カード[2019年2月]

「教養特論:アグリコラ拡張学」を出版してから2ヶ月半が経ちました。本を執筆してからもプレイを重ねた結果、執筆当時に評価の低かったカードに連盟内で注目が集まっています。今回は、それらのカードをいくつかご紹介します。

小麦の迷路[FL022]

前提:小麦畑2 コスト:食料2

ラウンドのはじめに、2×2の形の小麦畑があるなら、木材1と葦1を得る。(収穫の畑フェイズに、収穫を放棄することはできない。)

https://agricola.jizinet.work/cards/show/FL022

EIKで最近評価が高まっているわら小屋[99]のようなことが書いてあるが、散々弱いと叩かれていたこのカード。わら小屋と違って小麦畑最低4つ必要なため、種屋[296]を使っても手数圧縮にならず、ステージ1中に小麦畑4作れるのは畑番[225]ぐらいだろう。(水夫長[FR066]でもできなくはないが、収穫後すぐ小麦畑じゃなくなってしまうので意味がない。)さらに、条件だけでなくコストの食料2がなかなか重い。

そんな不遇な小麦の迷路にも活用方法はあるはずだ。ここでは、他のカードに頼らずに最速で起動させる理想棋譜を考えてみる。ステージ2から起動にすれば、一度収穫した小麦を蒔くことにより、「小麦1」アクションを2手減らすことができる。つまり、ラウンド5までに以下のアクションを行うことで、ラウンド6から木材1葦1を手に入れることができるのだ。

  • 「畑1」×4回
  • 「小麦1」×2回
  • 「種をまく/パンを焼く」×2回 (ST1とR5に1回ずつ)
  • 食料3 ×1回
  • 「SP/小さい進歩1」×1回 →小麦の迷路を出す

ちなみに、食料3を取れないと小麦の迷路のコストを払うことができず、戦略的物乞いが必要になる。また、運悪く1番手を引いてしまった場合は食料4を取らないといけない。さらに、ここから暖炉を取りに行くなど小麦を有効な食料基盤にするために動く必要もあるため、なかなか増築増員に向かえない可能性もある。この棋譜であれば最大木材6葦6手に入れることができるが、そのためにここまで小麦の迷路1枚のために費やす価値があるのだろうか。みなさんもぜひチャレンジしてみてほしい。

相性の良いカードとしては、2×2の小麦畑を持続させられる、がらがら[127]や乾燥小屋[86]などが挙げられる。乾燥小屋に必要なコストは小麦の迷路で手に入れることができる。(乾燥小屋を使うことでもらえる資材の量は増えるが、乾燥小屋に必要なコストでその分を使ってしまっているというオチである。)

中庭[FL015]

前提:木の家 コスト:石材1・木材3

得点計算時、あなたは石の家に住んでいるなら、石の家に縦横に隣接する未使用の農場スペース1につきボーナス2点を得る。

https://agricola.jizinet.work/cards/show/FL015

「教養特論:アグリコラ拡張学」では登場すらしなかったカードである。ところが、AGC(豊橋技術科学大学アナログゲームクラブ)さんのブログやTwitterを読むと、その環境では中庭がTier1としか言いようがない。興味がある方はぜひ読んで欲しい。

これはArthurが実際に中庭を使ってみたときの写真である。

この下手くそ盤面はなんと60点である。もちろん、未使用スペースのマイナス点をなくす小作人[236]はない。羊に埋もれて見えないのは、私の一番大好きなカードである利他主義者[P02]である。利他主義者でリフォーム士[WM042]を2回以上起動させるとともに、改築した後でも中庭を出せるという上手ぶりプレイングである。

中庭を使用するときのポイントとしては、家を上のように中央右に伸ばすことである。上のように7軒作らなくても5軒で十分だ。そして、ここまで盤面を捨てるのだから、強力な番外点ソースや、盤面に頼らない飯基盤は必須である。正直、この要件により毎回中庭プランで勝利するのは難しいと個人的には思っているのだが。さらに、インフレ場だとなおさらしんどいと考えられる。ぶらつき学生連盟ではほとんどこのカードが使われていないため、今後積極的に研究したいカードの1つである。

ちなみに、改築する前に支払う木材3石材1がつらいと思われるかもしれないが、中庭プレイに柵は必要ない。つまり、いつもの柵材を気にせず中庭に使ってしまってよいのだ。

愛猫家[FR069]

カテゴリー:3+

家畜を1/2/4/7匹飼っていれば、木の家の増築は1部屋につき好きな資材1/2/3/4少なくてよい。

https://agricola.jizinet.work/cards/show/FR069

やはり、わら小屋のような、準備として盤面と飯基盤を整えた上で発動する増築材軽減カードは強いということがわかった。わら小屋との違いは以下の点にある。

  • 木の家に限定されているため、わら小屋のお供であるレンガ貼り[243]、レンガ積み[241]などとは噛まない
  • ST1の「羊1」のめくれるタイミングにある程度依存してしまう(対してわら小屋は、ラウンドカードの順番にかかわらず小麦畑3を作ることができる)
  • 上記のデメリットの代わりに、わら小屋より軽減できる資材の量・幅が大きく、資材価値の変動に対応しやすい

コストパフォーマンスを考えると、ST2の増築までに羊4を飼うように動けると良いだろう。他の増築材軽減と合わせられるので、例えば、斧[13]と組み合わせることで以下のように無資源増築が可能になる。

https://agricola.jizinet.work/result/article/1541591454#player4

研究

Posted by Arthur